2008年 02月 18日
雪が降る |
雪が降る(2月13日)
「お早うございま~す」
明るく 穏やかな ナースの声で目覚める
「おっはよ~」と ボク
「まだ 眠っとったみたいやネ~、ゴメンネ、体温と血圧測定させてネ~」
若いこや
「7時か、朝がけによう眠っとったわ、あんたとデートしてる夢見とった」 と
小さなウソをつく
「まあ、ほんと?うれしいわ」
「……」
「すごい雪なんやに~」
「雪?」と ボク
「そう、すっごい雪、今日帰れるかな?」 「ええ~?」
北側の道路に面したボクの病室は、網入りの曇りガラスだから 外が見えない
そういえば 車の通る音が全然しないな
点滴のポールを引いて窓辺にゆく
そっと、窓を開けると 急に雪花が舞い込んできた
外に出した冷たい掌のうえで 雪片は瞬く間に消える
絶え間なく 雪が降る
外は もう かなりの積雪
この辺りで雪がふれば 春は近いというが 今年は違うようだ
開けた窓から 容赦なく雪は舞い込む
「すごいやろ うちへ帰れるかな?」「帰れるよ そのうちに止むよ」と ボク
「起きがけのおしっこを採っておいてネ」と言い置いて 彼女は去る
寒い!窓を閉め、ベッドに戻る
♪雪がふる~ あなたは来ない~♪などと つぶやきながら
点滴薬が 音もなく落ちる様子を じっと見続けている
「雪が降る」 か
これから もうどれほど 雪が降るのを見られるのかな~ などと
とりとめもないことを 考えながら
点滴の落ちる様子を じっと見ている
外は雪
絶え間なく 雪が降る
雪が降る
「お早うございま~す」
明るく 穏やかな ナースの声で目覚める
「おっはよ~」と ボク
「まだ 眠っとったみたいやネ~、ゴメンネ、体温と血圧測定させてネ~」
若いこや
「7時か、朝がけによう眠っとったわ、あんたとデートしてる夢見とった」 と
小さなウソをつく
「まあ、ほんと?うれしいわ」
「……」
「すごい雪なんやに~」
「雪?」と ボク
「そう、すっごい雪、今日帰れるかな?」 「ええ~?」
北側の道路に面したボクの病室は、網入りの曇りガラスだから 外が見えない
そういえば 車の通る音が全然しないな
点滴のポールを引いて窓辺にゆく
そっと、窓を開けると 急に雪花が舞い込んできた
外に出した冷たい掌のうえで 雪片は瞬く間に消える
絶え間なく 雪が降る
外は もう かなりの積雪
この辺りで雪がふれば 春は近いというが 今年は違うようだ
開けた窓から 容赦なく雪は舞い込む
「すごいやろ うちへ帰れるかな?」「帰れるよ そのうちに止むよ」と ボク
「起きがけのおしっこを採っておいてネ」と言い置いて 彼女は去る
寒い!窓を閉め、ベッドに戻る
♪雪がふる~ あなたは来ない~♪などと つぶやきながら
点滴薬が 音もなく落ちる様子を じっと見続けている
「雪が降る」 か
これから もうどれほど 雪が降るのを見られるのかな~ などと
とりとめもないことを 考えながら
点滴の落ちる様子を じっと見ている
外は雪
絶え間なく 雪が降る
雪が降る
by kentians
| 2008-02-18 23:54
| こころの詩