2014年 01月 19日
文字あそび |
私は、いささかへそ曲がりなので(些かていどじゃないと言われそうだが)、なんでも余り型に嵌るのは好きでない。
書の世界についても同じで、一般に書道というのは、文字の美的な表現方法を一定の規格のもとに学び表現するのだが、そもそもが実用から生まれた文字だから、書と言ったって、特別なものでなくまず誰にでも読み書きが出来ることが第一ではないか、と日頃から考えている。
絵描きを第一にしてはいるが、昔から書画一如といわれるように、拙くても字も書かないといけないと思い、書を書いたり彫ったりしているので、近頃は墨藝家などと呼ばれたりもするが、そういう訳で、やってることも前述の規格からは全くはみ出してはいる。
そんなことで、分かりやすくて面白い文字を書くのは好きであるし、観るのも好きである。
昨日、友人の女性の書家がミニ個展をやっているので観に行ってきた。
勿論、私の勝手な解釈で、書道界の常識的な見方からは外れているだろうが、まずは、分かりやすいことを第一に、そして観た感じ(書き手の思いが伝わってくるもの)が、好いかどうか?で見せて貰ってきた。
入口に掛けられた「一期一会」の紙ののれん潜って入ったそれほど広くないギャラリーには、小品ながらアイデア一杯、種々の書体による詩文などの作品32点が展示されていた。
額装の近代詩、軸装、麻のれん、ミニ屏風、ミニ行灯、切り株などに書かれた書、刻字作品など。
書作品と言えば軸装などの紙面に書かれたものと思っている人だったらは、きっとこれが書作品展?と思うような斬新で、親しみやすい雰囲気である。
字は体を表すというが、Mさんはユニークで、優しいおひとであることが分かる。
私はといえば、好きな山村暮鳥の近代詩「雲」だったかな。観ていると、大空を往く雲が浮かんでで来るような、少年時代に戻ったような、ゆったりとおおらかな気持にさせる詩文の雰囲気に充ちた書であったように思う。
書家Mさんの人柄が偲ばれる、丁寧で、優しさと、暖かみのある作品群に心和むひとときを過ごさせて貰ってきた。
この展覧会「光永絢香・くらしの書」展は、今月31日(金)まで、松尾表具店・ギャラリーで開催中(無料)。お問い合わせは、津市一志町田尻・松尾表具店さん(059-293-0175)へ、どうぞ。
書の世界についても同じで、一般に書道というのは、文字の美的な表現方法を一定の規格のもとに学び表現するのだが、そもそもが実用から生まれた文字だから、書と言ったって、特別なものでなくまず誰にでも読み書きが出来ることが第一ではないか、と日頃から考えている。
絵描きを第一にしてはいるが、昔から書画一如といわれるように、拙くても字も書かないといけないと思い、書を書いたり彫ったりしているので、近頃は墨藝家などと呼ばれたりもするが、そういう訳で、やってることも前述の規格からは全くはみ出してはいる。
そんなことで、分かりやすくて面白い文字を書くのは好きであるし、観るのも好きである。
昨日、友人の女性の書家がミニ個展をやっているので観に行ってきた。
勿論、私の勝手な解釈で、書道界の常識的な見方からは外れているだろうが、まずは、分かりやすいことを第一に、そして観た感じ(書き手の思いが伝わってくるもの)が、好いかどうか?で見せて貰ってきた。
入口に掛けられた「一期一会」の紙ののれん潜って入ったそれほど広くないギャラリーには、小品ながらアイデア一杯、種々の書体による詩文などの作品32点が展示されていた。
額装の近代詩、軸装、麻のれん、ミニ屏風、ミニ行灯、切り株などに書かれた書、刻字作品など。
書作品と言えば軸装などの紙面に書かれたものと思っている人だったらは、きっとこれが書作品展?と思うような斬新で、親しみやすい雰囲気である。
字は体を表すというが、Mさんはユニークで、優しいおひとであることが分かる。
私はといえば、好きな山村暮鳥の近代詩「雲」だったかな。観ていると、大空を往く雲が浮かんでで来るような、少年時代に戻ったような、ゆったりとおおらかな気持にさせる詩文の雰囲気に充ちた書であったように思う。
書家Mさんの人柄が偲ばれる、丁寧で、優しさと、暖かみのある作品群に心和むひとときを過ごさせて貰ってきた。
この展覧会「光永絢香・くらしの書」展は、今月31日(金)まで、松尾表具店・ギャラリーで開催中(無料)。お問い合わせは、津市一志町田尻・松尾表具店さん(059-293-0175)へ、どうぞ。
by kentians
| 2014-01-19 22:04
| アートのはなし