写真俳句歳時記 夏 2 |
写真と俳句の後先は関係なく、互いにつかず離れずを良しとするのでしょうか。前回から、夏の風物を撮り、詠んだものを 2回に分けてご紹介しています。
秘めし恋熱き想いやねぶの花 ふうこ
合歓の花天に紅さす夕まぐれ ふうこ 7/12

文字摺りやすなおにみぎに捩れおり ふうこ 7/11

あめんぼもどぜうもいない青田かな ふうこ 7/10

蟻地獄近寄るまいぞと蟻に言い ふうこ 7/09

万緑の下に希望の標在り ふうこ 7/08

語らずも明けくありぬ若楓 ふうこ 7/07

老鶯や母の背中で聞いたよな ふうこ
新樹揺れ母想う子の微笑みや ふうこ 7/06

艶姿しばし憩いの梅雨の蝶 ふうこ 7/05

振り向かず四葩の雨に消えしひと ふうこ 7/04

雨雲の間より零るる梅雨の月 ふうこ 7/02

梅雨寒や杜のいのちも身じろがず ふうこ 6/28

小雨にも梔子の花匂いたち ふうこ
くちなしの芳香畳みて散り往きぬ ふうこ 6/25

ほうたるをまねいてほたるぶくろかな ふうこ 6/23

初恋は雲のかなたや麦の秋 ふうこ
麦秋や穂波に浮かぶ遠き恋 ふうこ 6/21

父の日は案ずる声のプレゼント ふうこ 6/18

「夏の写真・俳句」からいくつかをご覧頂きました。